ソフトB大竹、史上初育成新人プロ初登板初先発勝利 卒論テーマを自ら証明!
7月30日に支配下登録されたばかりのソフトバンクの育成ドラフト4位・大竹耕太郎投手(23)が1日、西武戦に先発し、8回5安打2失点でプロ初登板初先発勝利を挙げた。
育成ドラフト出身ルーキーとしては史上初の快挙。
チームを再び勝率5割に導いた左腕は、千賀、石川らに続く「育成の星」として球界を代表する投手を目指す。
思わず、本音がこぼれた。
ウイニングボールを手にした大竹は「本当は夢の中じゃないかなと。起きたら寮のベッドかな」。
育成ドラフト出身の投手では史上初となる快挙に、自身が一番驚いた。
103球中、ストライクは69球。
球威がなくても逃げない。
89試合目で今季初めて左腕投手を先発マウンドに送った工藤監督も「プロで何年もやっているような、落ち着いたマウンドさばきだった」と称えた。
早大での卒論テーマ「緩急を使った投球は打ちにくいのか」を、大竹はプロの世界で証明した。
「誰よりも練習してきた。今日の投球に満足せず、これからも取り組んでいきたい」。
観戦した母と姉の前で、プロとしての第一歩を大きく踏み出した。