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オリックス 福良監督 今季限りで退任が濃厚に

 

オリックス福良淳一監督(58)が、今季限りで退任することが31日、濃厚となった。

この日の西武戦(京セラドーム)に0―1で敗れ、自力でのクライマックスシリーズ(CS)進出の可能性が消滅。

残り25試合で3位・日本ハムとのゲーム差は8となり、続投の目安とされる3位以内は厳しい状況になった。

 

単年契約を結んだ昨年末に「この世界は結果が求められるから。出なかったらね」と覚悟を決めて挑んだ就任3年目の今季。

結果的には投打の主力の不振という大誤算が最後まで大きく響いた。

ここまでエース金子は4勝7敗で西は7勝11敗とそろって低迷。

T―岡田は右脇腹痛で不調に陥り、ロメロ、マレーロの助っ人コンビも不振。

吉田正頼みの打線は迫力を欠いた。

 

そんな中でも、高卒2年目の山本をセットアッパーとして見出したリーグ屈指の救援陣で交流戦は11勝6敗1分けでパ・リーグ最高勝率をマーク。

球宴までの前半戦は39勝37敗4分けの3位と14年以来の貯金で折り返したが、後半戦で失速。

7月20~28日にかけ今季最悪の8連敗を喫した時点で自力優勝の可能性が消滅していた。

 

福良監督は、穏やかな性格で“仏の福良”と慕われるが、闘争心を秘める。

誤審騒動が起きた6月22日のソフトバンク戦では試合後、審判団に鬼の形相で詰め寄る場面も見られた。

試合のやり直しこそ認められなかったが、誤審を認めさせたのは執念だった。

 

日本一となった1996年を最後にリーグ優勝からも遠ざかるだけに、球団として常にチーム強化を目指してきた。

球団幹部は「中長期的な育成を含め、どうしたら(チームが)強くなれるか。監督は、そのパーツの一つ」と説明。

残り25試合で3位との差は8ゲーム開いており4年連続Bクラスが濃厚。

球団は現体制を含めた検証作業に入る一方で、田口壮2軍監督を軸に外部招へいも含めた後任候補のリストアップを水面下で進めていく。

CS進出が完全消滅した段階から本格的に着手する。

 

福良監督はこの日の敗戦後も「まだ残り試合はある。何が起こるか分からないし1試合1試合、行くだけ」と気丈に話した。

1つでも上の順位を目指し、シーズン終了まで指揮を執る。