福留の代役任せて!阪神・大山、6号3ランの“千金竜倒”弾
覚醒弾や! 阪神・大山悠輔内野手(23)が、プロ2年目で初の2戦連発となる6号3ランをぶっ放した。
前日に負傷した福留に代わって3番を務め、ここ5試合で4発と大暴れ。
中日相手にチームも先発野手全員安打で12安打8得点で、連敗も2でストップ。
虎は、まだまだ諦めへんで~!
キラキラと輝く放物線が肌寒い秋風を、そして分厚い暗雲を切り裂いた。
ダイヤモンドを一周する大山が、手に残る確かな感触を握りしめる。
前夜は九回に屈辱的な逆転負けを食らい、主将不在の危機的状況の虎を“代役3番”が救った。
「すごくいい状態できていると思うので、もっともっと打てるように頑張ります! 後ろにつなげば糸井さんがいるので、とにかくつなごうと。いい結果になってくれました」
10日のプロ志望届 早実・野村、関東第一・石橋、明大からは渡辺ら3選手
日本高野連は5日から公式サイトで「プロ野球志望届」提出者の一覧の掲載を開始。
10日は早実の野村大樹内野手ら5選手が新たに公示された。高校生は計25人。
また、全日本大学野球連盟も公式サイトで明治大学の渡辺佳明内野手ら3戦手が公示された。大学生は計4人。
野村は清宮幸太郎内野手(日本ハム)の1学年下で1年夏から3番・清宮の後の4番を打った強打者。
関東第一のプロ注目捕手・石橋康太もプロ志望届を提出した。
大学生では明治大学の渡辺佳明、逢澤崚介、佐野悠太の3選手が追加。
渡辺は横浜高校出身で大学日本代表「侍ジャパン」にも選出された内野手。
逢澤は関西高出身で明大では4番を務め、2年連続で大学日本代表に選出されている。
「絶対勝ってやる」西武・今井、気迫の6回2失点で4勝
パ・リーグ首位の西武はロッテに6-2で勝利。
先発の今井達也投手(20)は二回以降は毎回走者を背負ったが、3併殺など要所を締めて6回8安打2失点。
4勝目(4敗)を飾った。
「優勝争いしているなかで投げるからには、絶対に勝ってやると。大事な時期なので、気持ちでいくしかなかった」
ハイライトは1点リードの五回、二死二、三塁のピンチ。
本塁打を含む2安打を打たれていた福浦に対し、初球から150キロの直球で真っ向勝負を挑み、空振り三振に仕留めて雄たけびをあげた。
「縮こまってもいけないので、開き直って投げた。コースも高さもよかった」と充実した表情を浮かべた。
チームはこの日、主催試合の観客動員数が、実数発表となった2005年以降では最速で150万人を突破した。
昨年より2試合早い、62試合目での到達。
10年ぶりのリーグ優勝へ、機運は確実に高まっている。
「これからも失点を少なく、勝ちにこだわって、優勝したいです」。
20歳の若武者が、貪欲に勝利を追い求める。
ピンチ抑えた!巨人・菅野、堂々の12勝
巨人は8日、阪神22回戦(甲子園)に7-2で逆転勝ちした。
菅野が7回7安打1失点と好投し、12勝目(7敗)を挙げた。
二回、陽川に先制ソロを浴びるも、エースらしい堂々とした投球で追加点を与えず。
六回一死一、二塁では「前の対戦を踏まえてうまく抑えられた」と陽川を投ゴロ、大山を右邪飛に抑えた。
シーズン終盤に中5日で登板する可能性もあるが「万全の状態でマウンドに上がれるように」と頼もしかった。
中日笠原がプロ入り初完封勝利 広島打線をほんろう
中日笠原祥太郎投手(23)がプロ入り初の完封勝利を挙げた。
直球は最速140キロ前後だったが、カットボール、チェンジアップで広島打線を翻弄(ほんろう)。
西川、会沢の下位打線に3本のヒットを許したが、タナキクマル、鈴木、松山の広島打線の看板たちを無安打に抑えきった。
特に主砲鈴木にはこれでプロ入り以来、11打数無安打6奪三振。
“誠也キラー”も継続させた。
「7回を終わってから(完封を)意識しました。朝倉コーチからいけって言われて、疲れてる感を出したんですが…。即答じゃなくて、いきますって答えました」。
8回は8球で3者凡退。
その時点で125球。
「8回を終えたら疲れがなくなった」。
これまでの自己最多122球を超えた未踏の地で覚醒した。
イニング間のキャッチボールを前回登板から外野側からベンチ方向へ投げるように変えた。「あれをやって(投球内容が)良かったので今回も続けた」と、必勝へのルーティーンも完成。
プロ入り最多133球を投げ抜き、控えめなガッツポーズで記念の日を終えた。
負ければ優勝の可能性が完全消滅する危機も回避。
本拠地での今季広島戦勝ち越しを決め、通算でも11勝11敗とリーグで唯一、5分と食い下がった。